「はいっ、つかまえたー」
「はっ、離してください」
「なになにー？もしかして照れてるとか？
めっちゃ純粋じゃん。俺、超タイプかも」
「いや照れてないんで！」
ちょっと気が緩んだ隙に
私の右手はあっさりと捕まってしまった
いくら振りほどこうとしても
なかなかその手は離れなくて
「ほら、あの子もあいつと楽しそうだし
俺らも楽しもうよ。ねっ？」
「いや私帰るんで…」
「あ、君もしかしてツンデレでしょ？
いまがツンなら〜
デレてるとこも見てみたいなー？…なんて」
「………っ」
あっという間に距離を詰められ
逃げれずにいたその時
急に強引に誰かに体を引き寄せられれた
「悪ぃ、俺の連れに何か用？」
