「…なんだよそれ
まぁ、なら話は早ぇーじゃん
先輩も俺も、お互い同じ事したんだから」


「私は違う！！
あれはただの不意打ちで…！」


「俺のもただの不意打ちだよ
……どう？こう言われて
先輩は俺の言葉、簡単に信じれんの？」


「……っ」


確かに私が大神くんの立場だったら
簡単には信じれないかもしれない


「っつー訳だから、話はもう終わり
部活では普通に接していくんで
宜しく、中村マネージャー」


「私たち本当にもう終わりなの…？」


私、別れたくない
このまま誤解されたままなんて嫌だよ
大神くんの事が本当に好きなんだよ？



「あいつとお幸せに」


「ちょっと待って…！」


私の呼びかけも虚しく
大神くんは最後まで
私の方を振り向くことはなかった