高校入学から1ヶ月が経ちクラスにもようやくなれはじめた。
今日は5月8日。
ちょうど入学式から1ヶ月がたった日だった。
いつも通りの朝、ママに起こされ真理ちゃんがいつも通りの場所で待ちいつも通りの遅刻ギリギリ登校。
まさにいつも通りの朝だ。
クラスのみんなに挨拶を済ましいつも通り寝ていた。
だけど私の不安な気持ちは消えない。
今日の夢で見た選挙と言う単語。
そしてクラスのみんなが死ぬ夢…
なんだったんだろ。
「ひーめ。次総合の授業でなんかビデオ見るらしいぜ。ほら、あのクラスマッチやっただろ?その時のビデオ見るんだってさ!」
澤田が私に近づいてきて話しかけてきた。
クラスマッチのビデオか…
なんかあったな。
わざわざビデオなんかわざわざとってくれなくていいし恥ずかしいから見たくないな。
「そうなんだ。
ねぇ澤田。あんた今日変だと思わない?」
「変?いや別にそんなことはないけど…
そういや今日天気悪いな。」
「そう。それならいいけど…」
「なんだよ。急に気味悪いな…。」
「気にしないで。なんでもないから!」
と言っていると先生が入ってきた。
「はい、座って。
これからクラスマッチの時のビデオかけるから静かに見るように!」
若い先生は固いな。
もう少し気楽すればいいのに。
「おい、ひめ。
今日は寝ないのか?」
後ろからちょっかいを出してくる一条にそれを見て真理ちゃんがいつも通りの笑う。まさにいつも通りだ。
「うるさいなぁ。起きてようと寝てようと私の勝手でしょ。」
「おーい。そこ、静かに見るって…
ゴ、バ、ギ、ゴ、ギ、バ、ギ、ゴゴゴ。」
私は世界が止まったのかと思った。
飛び散る血と真っ二つに割れる先生。
不安の正体はこれだったのか…
そしてこの日私の何もない平凡な日常はこの非現実的な日常に変わってしまった。
キャャャャャャャャアアア。
クラスのみんなが各々に悲鳴をあげる。
私はただそれを呆然と見ることしかできなかった。
「ようこそ絶望の部屋へ」
黒板にかけられた映像を見るはずのだったプロジェクタから赤く染まったその字が浮き上がってきた。
今日は5月8日。
ちょうど入学式から1ヶ月がたった日だった。
いつも通りの朝、ママに起こされ真理ちゃんがいつも通りの場所で待ちいつも通りの遅刻ギリギリ登校。
まさにいつも通りの朝だ。
クラスのみんなに挨拶を済ましいつも通り寝ていた。
だけど私の不安な気持ちは消えない。
今日の夢で見た選挙と言う単語。
そしてクラスのみんなが死ぬ夢…
なんだったんだろ。
「ひーめ。次総合の授業でなんかビデオ見るらしいぜ。ほら、あのクラスマッチやっただろ?その時のビデオ見るんだってさ!」
澤田が私に近づいてきて話しかけてきた。
クラスマッチのビデオか…
なんかあったな。
わざわざビデオなんかわざわざとってくれなくていいし恥ずかしいから見たくないな。
「そうなんだ。
ねぇ澤田。あんた今日変だと思わない?」
「変?いや別にそんなことはないけど…
そういや今日天気悪いな。」
「そう。それならいいけど…」
「なんだよ。急に気味悪いな…。」
「気にしないで。なんでもないから!」
と言っていると先生が入ってきた。
「はい、座って。
これからクラスマッチの時のビデオかけるから静かに見るように!」
若い先生は固いな。
もう少し気楽すればいいのに。
「おい、ひめ。
今日は寝ないのか?」
後ろからちょっかいを出してくる一条にそれを見て真理ちゃんがいつも通りの笑う。まさにいつも通りだ。
「うるさいなぁ。起きてようと寝てようと私の勝手でしょ。」
「おーい。そこ、静かに見るって…
ゴ、バ、ギ、ゴ、ギ、バ、ギ、ゴゴゴ。」
私は世界が止まったのかと思った。
飛び散る血と真っ二つに割れる先生。
不安の正体はこれだったのか…
そしてこの日私の何もない平凡な日常はこの非現実的な日常に変わってしまった。
キャャャャャャャャアアア。
クラスのみんなが各々に悲鳴をあげる。
私はただそれを呆然と見ることしかできなかった。
「ようこそ絶望の部屋へ」
黒板にかけられた映像を見るはずのだったプロジェクタから赤く染まったその字が浮き上がってきた。