「まな。休憩だよ起きなよ。」
 
 
この声は真理ちゃんか…
 
 
「おはよう。どうしたの?なんか用?」
 
 
 
「なんか用がないとあんたはずっと寝てるの?
 
 
もうちょっとシャキッとしなさいよ。」
 
 
 
「はーい。気をつけまーす。」
 
 
 
そう私が返事すると横でクスクスと笑う声が聞こえてくる。
 
 
「何か用?用がないなら笑わないでよ。」
 
 
「厳しいね…。
 
 
ほらさ、せっかく一緒のクラスになれたのも何かの縁なんだし仲良くしようよ!で、新庄さんそっちの美人さんは?」
 
 
なによ私の時とは違って鼻の下伸ばしやがって。
 
 
「真理ちゃんだよ。
 
 
高瀬真理。私の親友だから手出さないでよ。」
 
 
「こらこらまな。仲良くしないとダメって言ってるでしょ。
 
 
私は高瀬真理。愛美とは幼稚園からの仲なのよろしくね。えっと…澤田君だったかな…」
 
 
 
「こちらこそよろしく!!
 
 
俺は澤田拓哉。仲良くしてくれよな!」
 
 
 
私だけの真理ちゃんを…。
澤田許さん。
 
 
そんな下心丸出しのあんたは真理ちゃんに近づく権利なしよ!
なんて言ったらまた真理ちゃんに怒られるからな…
 
 
 
「そこの3人楽しそうに喋ってるじゃん俺も混ぜてよ。」
 
 
突然話に入ってきたのは私の後ろの席の男の人だった。
 
 
「俺は一条基っす。よろしくね…眠り姫に美人さん。」
 
 
 
チャラいなこいつ…。
髪の色も明るいし雰囲気も私の好きなタイプではない。
 
 
しかもなによその眠り姫って。
確かにずっと寝てるけどさ…
 
 
 
「眠り姫って…ははは。新庄にピッタリじゃん。」
 
 
さーわーだっ。絶対いつか呪い殺してやる。
 
 
それを聞いて真理ちゃんも笑っているから私はなにも言えなかった。
 
 
こうして私の周りには真理ちゃんを含め当然のように一体化してくる2人がいつも一緒にいるようになった。
 
 
 
2人ともうるさい奴だけど心から嫌いって訳じゃないしまぁいいかな…
 
 
でもそれより私は早く静かになって寝たいよ…。