何の音なのかわからないけど不安な気持ちもだけが募ってきた。
 
 
 
私の安堵の時はもう終わりなのか…
怖い。
足がすくみ体は恐怖で震え上がっていた。
 
 
 
「あの…新庄愛美さん居ませんか?」
 
 
えっ…澤田?
 
 
なんで澤田が…。
そうか。私が心配になってきてくれたんだ。
 
 
 
「澤田?何かあったの…?」
 
 
「新庄!!ひめ。ひめだよな?」
 
 
「そうだけど…そんなに焦ってどうしたの?」
 
 
「どうしたのじゃねぇよ。
 
 
出れたなら一言ぐらい連絡してくれよ。俺これでも心配してたんだからな。」
 
 
「そうだったんだ…ごめんね。
 
 
 
あっ、何ならちょっとあがる?」
 
 
「いいのか?じゃあお言葉に甘えて。」
 
 
澤田は扉を開け家に入ってきた。
よく見ると澤田は汗だくで疲れきった表情をしていた。
 
 
ここまで来るのも走ってきたんだろな…
優しいところあるじゃん。。
 
 
 
「あら、澤田君じゃない。
 
 
いつも愛美がお世話になってます。」
 
 
ママが笑顔で話す中後ろでパパは澤田のことを睨んでいた。
 
 
 
パパ…。
心配なのはわかるけどそこまでしなくても…。
 
 
 
「は、初めまして澤田拓哉って言います。
 
 
よ、よろ。よろしくお願いします。」
 
 
「…。」
 
 
何か話してよパパ。
なんか気まずい空気流れてるよ。
 
 
「ごめんね澤田君。
 
 
勇哉はいつも優しいんだけど愛美のことになるとこんな感じなのよ。だから怖がらなくていいのよ。」
 
 
 
「そうですよね…。
 
 
いつもは優しいんですよね…ははは。」
 
澤田はそう言いながらもパパの方をチラチラと見て居ずらそうにしていた。
 
 
 
澤田ビビりすぎ。
しっかりしてよ…。