「お疲れ様です新庄さん。
 
 
また本戦でお会いしましょう。」
 
 
そう言われた私の体はぼんやりと光だしどんどんと視界が薄れていき気づけばベットの上で寝ていた。
 
 
 
「愛美。よかった…。」
 
 
私の手をギュと握りずっと横についていてくれたんだと思うが安心した表情でママは私に声をかけてくれた。
 
 
 
「なんとか帰ってこれたみたい…」
 
 
 
「うん。よかった。ほんとによかった。」
 
 
ママの横にはパパも立っていた。
パパは何も話さなかったけど心配してくれてたんだなと思った。
 
 
「ねぇママ。私どうすればいいのかな?
 
私…真理ちゃんと一条を…」
 
 
「…。」
 
 
「ねぇパパ。どうすれば正しいの?
 
 
あの時どうすることが正しかったの。私は2人を生かしてあげることができなかった…」
 
 
 
「愛美…。
 
 
パパもなたくさんの友達をあの場所でなくしたよ。パパも愛美と同じで親友を助けることができなくて自分の弱さを恨んだ。
 
 
だけどその親友は全てを分かったうえで自分の死をパパの生と引き換えに選んだんだ。
 
 
愛美。真理ちゃんは最後辛そうだったか?」
 
 
「ううん。満足してるって…」
 
 
「一也も同じこと言ってたよ。
 
 
たぶん真理ちゃんは愛美を守れて満足したんだよ。
だから愛美。真理ちゃんの為に愛美は生きてこのゲームを終わらせるんだ。」
 
 
「そうよ愛美。きっと真理ちゃんは心の底から満足したんだよ。
 
 
七海もそうだったんだろな…。ほら、これ読んでみて。」
 
 
ママはポケットの中からボロボロの手紙のようなものを取り出してきた。
 
 
片時も離してなかったんだろう思わせるほどもういつ破れてもおかしくないほどボロボロな手紙だった。
 
 
だけどその手紙にはなんだかわからないけどすごく暖かくて、すごく重たく感じた。
 
 
ママもこの七海って人もどれだけお互いを思っていたのか伝わってくるほどに…