「もう用は済みましたか高瀬さん。」
 
 
 
「ええ。
 
 
でも私はここでもう死ぬ。
確かこのゲームでの嘘は禁止でしたよね?」
 
 
 
「真理…ちゃん?
 
 
何言ってるの?なんでそんなこと…」
 
 
「どうせまなのことだから誰も選べないと思ってさ…
 
どうしようか考えたんだけどこの方法が1番かなって思ったんだ。」
 
 
「どうしてそんな勝手なことするの。
 
 
私…真理ちゃんに死んでほしくないよ。」
 
 
「愛美!!いい加減にしなよ。
 
 
私と一条はもう助からないの…だから澤田を生かしてやりなさい。」
 
 
 
「そんなこと…できないよ。」
 
 
いつも優しい真理ちゃんが始めて私にきつい口調で話してきた。
 
 
小さい時からずっと一緒で何する時もいつも隣でいてくれた。
真理ちゃん強い子で人に弱いところを見せないでずっと私の憧れだった。
 
 
そんな真理ちゃんの手が震えている。
そして私のことを始めて愛美と呼んだ真理ちゃんの顔はとても悲しそうだった。
 
 
「私は絶望なんてしてない。
 
 
私の人生面白くないものだと思ってたけどまなのおかげで楽しかったよ。最後に酷いこと言ってごめんね。」
 
 
 
「俺も短い間だったけどお前らと居るの楽しかったぜ!!
 
 
元気でなひめ。澤田。」
 
 
 
泣き崩れる私の手をそっと持ってスイッチを真理ちゃんが押した。
 
 
真理ちゃんは最後まで笑顔を絶やさなかった。
そして私の腕の中でそっと一言つぶやいた。
 
 
「今までありがとう。
 
 
私の分まで生きて。」
 
 
 
そうゆうと真理ちゃんは胸を押さえて苦しそうにして息を引き取った。
 
 
 
『私新庄愛美。よろしくね、えっと…真理ちゃん!!』
 
 
『うん、よろしくね愛美ちゃん!!』
 
 
…始めて会った時からずっと親友だった。
 
 
辛い日も楽しい日も泣きたい日もどんな日でもいつでも隣にいた真理ちゃん。
 
 
でももう真理ちゃんは動くことない…
 
 
ねぇ真理ちゃん。こうゆう時はさ…泣いてもいいよね…