何が正しいの。
 
どうすることが正しくて誰を選べば正解なのか…
 
 
誰1人死なせたくない。
私のこの気持ちは変わらない。
だけどそれはもう叶わない。
 
 
「早く選んでくださいよ後が突っかえてるですよ。」
 
 
 
真理ちゃん…
澤田…
一条…
誰を見ても目をつぶり私が選ぶのを待ってる。
 
 
「あの…すいません。
 
 
ちょっとまなと近くで話させてもらえますか？」
 
 
「いいですよ。ご自由にどうぞ。」
 
 
 
真理ちゃんは椅子から降りてこっちに向かって歩いてきた。
 
 
 
「真理ちゃん…？」
 
 
「…。」
 
 
私の前で真理ちゃんは立ち止まり何も話さない。
 
 
「どうしたの…？」
 
 
「…。」
 
 
真理ちゃんは何かを決心したように口を開いた。
 
 
「私さあんたのことずっと嫌いだったんだ。
 
 
一緒に居たくなかったし邪魔だと思ってたの。だから…これでもう会わないでいいと思うとせいせいするわ。」
 
 
 
「えっ…。真理ちゃん？
 
嘘でしょ…。だって今まで…。」
 
 
真理ちゃんが突然言い出した言葉に私は対応しきれなかった。
どうして突然そんなことを言い出したのか…
私にはさっぱりわからなかった。
 
 
 
そして真理ちゃんに続いて一条も同じように奥から叫び始めた。
 
 
「俺もお前らといる時正直全然楽しくなかったんだよな。
 
 
なんか仲良いとか思ってたかもしんねぇけど俺からしたらお前らとの関係なんてゴミ以下なんだよ。」
 
 
なんで？
なんでそんなこと言うの？
 
 
さっきは本心で4人で生きようって言ってたじゃない…
 
 
 
私は2人がどうしたいの全然わからなかった。
本気で言ってるとは思えないし…。