「何か作戦をたててた見たいですけど残念でしたね。
 
 
 
ここで2人は絶対死んじゃいますね!!」
 
 
 
「嘘だろ…
 
 
まじかよ。こんなのありかよ…」
 
 
澤田は前のモニターにうつる自分達の名前を見て崩れ落ちながら嘆いていた。
 
 
 
私もそうだ。
こんなのは現実ではない。夢だ。
そう思いたかった。
 
 
だけどなんど見直してもそのモニターに書かれた名前は変わることなく馴染みのある3人の名前がうつっていた。
 
 
 
「いいですね。いいですよ。
 
 
その絶望の表情を見たかったんですよ。
あなた達の4人の希望に満ちた表情が絶望に変わるその姿が見たかったんですよ。」
 
 
 
一条と真理ちゃんはその場に座り込んで何を聞いてもうつむいたままだった。
 
 
澤田は私と同じで夢だと思い込みたいようで1人でずっと何かをつぶやいていた。
 
 
 
「じゃあ皆さん準備をお願いします。
 
 
 
あっ、言い忘れてましたけど勿論3人を判定するのは新庄さんあなたですよ。」
 
 
そうだよね…
わかってたけどまだ信じれないよ。
 
 
3人は奥に連れられ私はその前に立たされた。
 
 
 
3人の中で誰か一人だけを生かす。
私どうしたらいいの?
みんな大切な友達。
真実で語れないと私も死んでしまう。
どの答えが正解なのか私には全くわからなかった。
 
 
 
「ひめ…俺は…」
 
 
澤田が何かを言いかけた時ようやく真理ちゃんが口を開いた。
 
 
 
「ダメよ澤田。あなた今言おうとしたこと心から思ってるの?

 
 
「そ、それは…思ってないけど…でもどうしようもないじゃないか。」
 
 
「あんただけが犠牲になる必要なんてないの。
 
 
…。まな。あなたがしたいようにしなさいよ。
私達は誰を選んでもあんたを恨まないわ。」
 
 
 
私は3人の顔をみた。
3人とも私と目が合うとコクンと頷いてきた。
 
 
で、でも私には選べないよそんなの…