私達はクラスのみんながいる場所に戻り何事もなかったかのように元に位置に着いた。
 
 
 
クラスのみんなはすでに顔色が悪く絶望の色をみせるなか私達はわずかな希望を抱え表情はみんなに比べれば明るい方だった。
 
 
 
怖くないわけではないが一緒に居てくれる仲間がいる安心感と裏切られることがない信頼があった。
そんな私達はある意味このゲームを攻略してるとも言えるんじゃないか…
 
 
 
そんなことを考える余裕があるのもみんなのおかげ。
 
 
 
「えー、まだ生き残りが1人も居ませんが頑張ってください。
 
 
まぁ最も私はあなた達の絶望の表情を見に来ているのですから全員死んでくれても問題はありませんがね。」
 
 
 
まだ1人も生き残っていないのか…
 
 
偽りを言えない夢の中の選挙。
思ってた以上に難しいのかもしれないな…
 
 
 
「では次の選挙者3人を発表します。」
 
 
そのゼツボウの一言を待ってましたかのように一条が勢いよく手を挙げた。
 
 
 
「なんですか一条君？」
 
 
「次の選挙俺が出てもいいっすか？」
 
 
「立候補ですか…
 
 
私はそうゆうのは大好きですが残念ながらそれは無理みたいです。」
 
 
 
「なんでだよ。
 
 
好きだったらやらせてくれよ。…って。え？嘘だろ。」
 
 
 
私達3人はその一条の一言で背筋が凍った。
 
 
自分達で見つけたわずかな希望も絶望に飲み飲まれるような感覚だった。
 
 
そう私はそれを見てその場から一歩も動くことができず声を出すことも出来なかった。
 
 
 
「選挙者。
 
 
一条基、澤田拓哉、高瀬真理」