どうすれば4人で生き残ることができるか…
 
 
 
ママから聞いていたゲームと違うから私にはどうすればいいのかさっぱりわからなかった。
 
 
 
ただママに言われた通り希望だけを頼りに私はこの理不尽なみんなの死を受け入れた。
 
 
 
 
「次の選挙者を発します。」
 
 
 
またしてもモニターに名前が出てくる。
 
 
高田俊介、西野萌、山田徹。
 
 
 
高田はさっき選ぶ側の人間だったのに次は選ばれる側?
 
 
 
 
どう考えても不利じゃない…
 
 
 
本性でしか語れないこの場所で本性をさらけ出しクラスメイトを殺したやつを誰が心の底から生かしたいと思うのよ。
 
 
 
 
ダメだ…生存率がどう考えても低すぎる。
 
 
 
 
「まな。考えてることはみんな一緒だよ。
 
 
 
だから1人で悩まないで私達にも相談しなよ。」
 
 
 
私の肩に手を置き優しく微笑んでくれたのは親友の真理ちゃんだった。
 
 
 
「そうだぜこうゆう時こそ俺らを頼ってこいよ。
 
たった1ヶ月かもしれないけど俺らもう友達なんだからさ」
 
 
チャラそうに言いながらも中身はしっかりしているところがらしいと言えばらしいな…
 
 
「ありがと真理ちゃん、一条。」
 
 
 
「まぁそうゆうことだ。
 
 
ひめはいつも通りひめらしくいてくれよ。悩んでる顔なんてお前には似合わねぇよ!」
 
 
ポンと頭に手をのせて最後に澤田も後ろから出てきた。
 
 
 
「そうだね。
 
 
みんなありがとう」
 
 
 
みんなが死なないってことはこれが本心ってことなんだよね。
 
 
 
私達は確かにまだ出会って1ヶ月かもしれない。
でも私にとってはみんなはかけがえのない存在になってたんだ…
 
 
 
みんな同じ気持ちを持っていた。
私だけじゃなかった。
みんなと生き残りたい。
私の中の気持ちはその一心だった。
 
 
 
「次も私達誰も選ばれなかったみたいだしちょっとあっちでどうするか考えようよ!」
 
 
 
真理ちゃんが提案してきた。
私もそれには賛成だ。
 
 
 
「そうだな。でもこのゲームに攻略なんてあるのか?」
 
 
 
「どうなんだろ…
 
 
でも絶対何かあるはずだよきっと…」