私達の集まる広場に大きなモニターが出てきた。
 
 
 
そのモニターにはクラスメイトの名前が表示されその名簿から3つの名前が光った。
 
 
 
神崎真子、坂口悠成、正木晃。
この3人の名前が赤く光る。
 
 
私はあまり関わったことのない3人だったのであまりなんとも思わなかった。
 
 
 
「なに。なんなのよこれ。」
 
 
神崎真子は何かに捕まり奥にある椅子に飛ばされた。
 
 
その後残りの2人も同じように椅子に飛ばされてしまった。
 
 
 
「今からこの3人には選挙をしてもらいます。
 
 
ただし統制するのは勿論1人ですので負けてしまった2人は死にます。
 
 
夢であって夢でない。この夢の世界での死は勿論現実のあなたたち死でもありますので選ぶ方も選ばれる方も頑張ってくださいね。
 
 
これが夢選挙。だいたいルールはわかってもらえましたよね?」
 
 
やっぱりそうなのか…。
 
 
ここでの死は現実の死になるのか…
 
 
もしここで死んでしまったらもう2度と目を開けることがないってことになるってことだよね。
そんなの嫌だよ。
まだ死にたくないよ。
 
 
しかも私達が選んで生き死を決めるなんてできないよ…
 
 
「なんで俺達からなんだよ。
 
 
そんなの不平等じゃねぇか。」
 
 
 
坂口悠成はゼツボウに対して文句をつけた。
 
 
確かに気持ちはわかる。
最初にこんな生きれる可能性の低いゲームに実験台のように使われたら私もああなるかもしれない…
 
 
「文句があるなら今ここで死にますか?
 
 
私に対する文句は受け付けません。それでも言いたい人は死んでください。」
 
 
「くそっ。なんなんだよ。俺はまだ死にたくねぇんだよ。
 
 
なぁ頼むよみんな。わかるだろ?
俺を生かしてくれよ。」
 
 
 
「ちょっとあんたなに言い出すの。
 
 
あんたらみたいな無能より私が生き残るべきなのよ。」
 
 
 
「真子お前それはねぇだろ。
 
 
2人で生き残る道だって…」
 
ようやく口を開いた正木はたぶん彼女である神崎真子に対し口を開いたが神崎真子は狂ったように答えた。
 
 
「うっさいダマれ!!
 
 
私だけ。私だけが生き残れればいいのよ。
こんな時だけ彼氏ズラすんな。彼氏なら私のために死んでみせろ。」
 
 
「本気で言ってんのかよそれ…」
 
 
「本気よ本気。
 
 
あんたなんてこの際どうでもいいわ。私は死にたくないの。だから私の為に死んでよ晃。」
 
 
これが人間の本性なのか…
私は見ていて全くいい気分がしなかった。
私が前に出てもあんな風になるのかな…
昨日まで当たり前のように笑って話していたクラスメイトがこんな風になる姿見たくないよ。