「ゴミの処分も済みましたしゲームの説明をしたいと思います。
 
 
オープニングゲームは先程書かせていただいた通り夢選挙と言うゲームをしてもらいます。
 
 
夢選挙はクラスの人気者だけが勝ち残れるゲームなので精一杯自分のアピールをしてください。
 
 
説明は以上ですのでまた夢の中でお会いしましょう。
 
 
最後に、このゲームのことはこのゲームについて知らない人に対して外では他言してはいけません。もしも言ってしまった場合はさっきの人たちのように死んでもらいます。」
 
 
 
なんなんだろこれ…。
変な夢でも見てる気分だ。
 
 
昨日まで当たり前のようにいたクラスメイトが目の前で不快な死に方をした。
 
 
どうやったらこんな死に方できるのよ。
 
 
 
「まな…大丈夫?
 
 
さっきから調子悪そうだよ。」
 
 
 
「大丈夫。心配かけてごめんね。
 
 
ちょっと気持ち悪すぎて…。今夜は寝れないかもね。ははは」
 
 
飛び散る臓器を踏みながら私は帰る用意をしいつもの四人と教室を出た。
 
 
 
他のクラスはどうなってるのかと気にはなったがとてもじゃないが今の精神状態では見に行く気力すらない。
 
 
私達は帰りろくに会話をすることもなく各自自分の家に帰った。
 
 
 
「ただいま…。」
 
 
「あれ?愛美。おかえり。
 
 
学校は?…。」
 
 
ママは私の血で汚れた制服を見て何も言わず私を抱きしめてくれた。
 
 
 
「ママ…。私どうしたらいいのかな…。
 
 
怖いよ。私死にたくないよ。」
 
 
「大丈夫。大丈夫よ愛美。
 
 
あなたなら絶対帰ってこれるから。」
 
 
私の頭を優しく撫でそう言った。
 
 
ママの手は暖かくてさっきまでのことを忘れてしまいそうだった。
 
 
「ママは怖くなかったの…?」
 
 
 
「怖かったわよ。でもママのそばにはいつもパパがついていてくれたからなんだかいつもドキドキしてたかな。」
 
 
 
「いいなママは…
 
 
私もそんな人がいればな…。」
 
 
 
「愛美にもいるじゃない澤田君だったけ前遊びにきたパパに似た優しそうな子。」
 
 
「あ、あいつはそんなんじゃないよ。
 
 
ただの友達だよ。ただの…。」
 
 
「よかったわ愛美が元気になってくれて。
 
 
愛美…。死んじゃダメよ。絶対希望を忘れちゃダメだからね。ママとパパと一哉はずっと待ってるからね。」
 
 
「うん。ありがとママ。
 
 
じゃあ私ちょっと疲れたし寝るね!」
 
 
 
 
「おやすみ愛美。」
 
 
 
ありがとうママ。
私絶対生きて帰ってくるからね。