「遠くない?」
もう何時間歩き続けてるのかわからないくらい、俺は階段を登っていった。
下を見れば今まで登ってきた階段がどこまで伸びてるのかわからないくらいまで長くなっていて、上を見てもそれは同じだった。
俺は死んだ…んだと思う。
だって頭の上になんかリングあるし。
俺は佐久間 直絆(さくま なおき)
生前は高校1年生で、死因は病気。
「あ~ぁ。これどこまで続いてんのかなぁ~?みんなは今頃…なーにしてっかなー?」