「離せっつってんだろ!」

 苛立って声を上げたら爪が喰い込むくらい強く腕を掴まれた。

 「お前調子のんなよ」

 1人の男があたしの頬にどこから出したか知らないナイフを頬にあてた。

 脅してるつもり?

 別にあたしは怖くない。
 
 なんなら別に殺してくれても構わないくらいだ。