この倉庫は一階が広い車庫みたいなのになっていて2階に続く階段を登ったらすごくシンプルな部屋にたどり着いた。

 ソファーの上に誰かが座りながらテレビを見ていた。

 「おー友哉帰ってきたか。あ、それに茉穂ちゃんも」

 この人もあたしのことを知っている。

 黒髪ですごく大人っぽい人だ。

 「急にこんなことになってびっくりしたでしょ」
 
 「…はい。てかなんであたしここにいるんですか?」

 「まさか、友哉に何も聞いてないの?」

 「はい」

 あたしは何も言われてないまま相澤友哉に拉致られた。