近くに止めてあった車に乗り込む




「飯田!急いで出して。」



「はい。」




私を見て飯田さんはにこりと笑った




しばらく走った後 海藤 翼が話し出した




「アイツ誰?」




どくん!
心臓が早まる



「・・・アイツって?」



震える声で聞いてみると 眉間に皺を寄せた



「一人の男が ずっと俺達を見ていた。イヤ  俺を睨んでた。」



どんな人か知りたい でも怖い・・
でも 知るべきだと思う




「どんな人でした?」



私の質問に 私が知らないと悟った海藤は私の震える手を握ってくれた