「あっ、おれ、佐々木。いっこ上やから、なんでも聞いてな!」


と佐々木と名乗る先輩が声をかけてきた。

きっと自分の後輩ができて嬉しかったのだろう・・・

と早紀は予測した。

それにしても、このイントネーションの違いって、単語は一緒なのに、聞きづらかった。

早紀は、佐々木と名乗る先輩について仕事を教わった。

というより、雑用を受け継いだ。

佐々木がこの一年やっていた雑用だったのだろう。

案外、手早く教えてくれた。