「新入社員の神野(かんの) 早紀です。よろしくお願いします。」


と早紀は配属先の事務所で挨拶していた。

そう、みんなが集合していた朝礼で・・・

しかし、周りの声はなんとなくイントネーションが違っていた。

そう、みんな関西弁だったのだ。

というより、早紀の耳に入ってきた言葉は間違えなく関西弁だった。

そんな環境に早紀は不安が募ってきた。

とにかく、仕事を覚えるのが先だと自分に言い聞かせながら、デスクへついた。