電話を切ったあと、早紀は天の上の光輝にも、報告していた。


「光輝、がんばるから・・・そこから見守っていてね!」


と・・・

早紀は、今まで経験したことのない引越しに戸惑いながらも支度した。

早紀の母も心配していたが、さすがに社会人の娘のことなので、見守っていた。

日曜日の朝、


「じゃあ、いってきます。」


と両親に言うと、早紀は大阪に向かって出発した。