二人でファミレスを出て行くときには、真彩は爽やかさを取り戻していた。

そんな真彩を見て、早紀はホッとしていた。

これからの道のりは険しいだろうけれど、きっと真彩なら頑張れると早紀は思った。

それなのに、早紀自身は例の事故から全く立ち直ることができない自分がちょっと腹立たしかった。

しかし、真彩には早紀が立ち直っていないようには見えなかった。

ただ、以前の早紀に戻ったように思っていただけだった。

真彩と早紀は、これからどんなことがあっても、お互い頑張ろうと誓いあった。

そして、辛いときは必ず連絡し合おうと誓い合ったのだった。


「じゃ、また！」


と真彩は言いながら、早紀と別れた。