「真彩・・・でも、わたしも産んでくれたほうがいい!」


と早紀は答えた。


「早紀、ありがとう!もう迷わないでわたしがんばるから!」


と真彩が決心を固めたように、はっきりと言った。

二人は手を取り合って、お互いの気持ちを確認していた。


「悟君には?」


と早紀が聞いたので、


「うん、これから言うから!」


と真彩が答えたので、早紀も


「わたしは二人を応援してるから!」


と言った。

これ以上の言葉は、見つからなかったし、何を言っても意味がないと早紀は思った。