電話で約束したファミレスに早紀が着くと、先に真彩が来ていた。


「真彩・・・」


と早紀が言うと、


「早紀、わたし・・・」


といつもの真彩はどこかに行ってしまっていた。

とにかく、早紀の顔を見て急に泣き出してしまった真彩だった。


「真彩・・・」


早紀は真彩が泣き終わるまで待っていた。

そんなさりげない早紀の優しさが真彩は好きだった。

もちろん、女性として・・・


「早紀、ありがと。実は・・・」


と真彩が話し始めた。