あの日から3人で会うことは、なくなった。

ただ、学校の喫茶ルームですれ違うといつも真彩と悟が一緒だったのだけは早紀もわかった。

早紀はきっと真彩と悟は付き合ってるんだろうなぁ~と思っていた程度だった。

そんな日々が過ぎ、あと少しで卒業って時に、真彩が早紀に電話してきた。


「ねぇ、早紀、相談があるの!」


と電話口での声は切羽詰った声だった。


「あ・・・うん。」


と早紀は細かいことは聞かずに答えた。