「じゃあ、私はもう帰らないとだから・・・」


と早紀が言った。


「そうだね。また、明日も学校があるしね！」


と真彩も言うと、3人はこれで解散することになった。


「早紀、一人で大丈夫？」


と真彩が聞いた。

そう、ここからは、早紀だけが帰る方向が違っていたからだった。


「うん。大丈夫。」


と早紀はいいながら、別れた。

真彩と悟は、早紀が見えなくなるまで、見送った。

やはり、なんとなく光輝とつきあってる頃の早紀とは違っていたからだった。

早紀の言葉の隅々に、元気さがなかったのを二人は心配していた。


「じゃあ、俺らも帰るか？」


と悟が真彩に声をかけるとそのまま、二人は人の波の中へと消えていった。