「俺も、この半年のあいだ、無我夢中にバイトしてたよ!」


と悟が言った。

真彩も早紀も就職活動だったから、お互いの近況はすっかり知らないでいた。


「もちろん、真彩も早紀も卒業できるんだろうな?」


と悟が鋭いところをついてきたので、


「当り前じゃない!」


と相変わらず、真彩は強気で答えた。

もちろん、早紀はちょっと首を縦に振っただけだった。

悟は、なんとなく光輝と付き合う前の早紀に戻ってしまった感じがした。

3人は、近況を話したりして、楽しいひと時を過ごしたのだった。