「どうぞ!」


と光輝が早紀に言った。

早紀は、ちょっと驚いた。

そう、光輝の自宅というのはマンションで・・・

家族の気配がなかったからだった。


「ご両親は?」


と早紀は聞いたが、やはり目眩がしたので、光輝の言うとおりに、ソファーへ横になった。

光輝が水を持ってきてくれて、


「ココには、両親はいなくて兄貴と一緒に住んでるんだよ!」


と光輝は早紀の質問に答えた。


「とにかく、早紀は寝てていいから。」


と光輝が言ったのを最後に早紀は眠りについてしまっていた。