「あっ・・・うん・・・」


いつも早紀は、こんな感じでしか返答できなかった。


「おい、早紀。相変わらず、わかんねーぞ!」


と光輝が冗談まじりで言った。

真剣にこんな事を言わないでくれる光輝に、早紀は感謝していた。


「もう、終わるから・・・」


と早紀は歯切れの悪い返答で、どうにか答えた。


「ねぇねぇ!私の心配もして~」


と真彩が参加してきた。


「おい。お前は終わったのか?」


と光輝は真彩に言った。


「もちろん!今おわった~」


と真彩は得意そうに言った。


「それより、光輝は?」


「おれ?そんなのとっくに終わってる!」


と光輝は軽々と答えた。