「光輝、やっと普段の光輝になったよ!」


と早紀が言った。

光輝は、ちょっと面食らった。


「ああ。早紀がいろいろと話してくれるから、動揺してたよ~」


と光輝は照れながら答えた。

しかし、本当のところは違っていた。

そう、ただ単に光輝は早紀に恋していたのだった。

だから、光輝は気持ちの半分も喋れないでいた。

そんな恋してる自分の気持ちを早紀に知られまいと思ってたから動揺したのだった。

光輝は、とにかくクールにしていたかった。

なのに、早紀の前では思ったようにいかなかった。


「ねぇ、光輝。せっかくだからお昼は鎌倉に行って食べたいな!」


と早紀が言った。


「ああ、そうしよう!」


と光輝も答えた。

光輝は、すっかり早紀のペースになっていた。