二人は並んで、すっかり暗くなってしまった道を歩いて駅へ向かった。

和輝はさっと手を出した。

早紀はそんな和輝の手に答えるように、握った。

この年になっての手を握り合って歩くのも、なんか新鮮な感じがした早紀だった。

暗い夜道だったけれど、とても安心して歩けた。

そんな感じで、早紀の自宅まで二人は何度も手を握りあって歩いた。