そんな早紀に和輝は、


「もう我慢しなくていいから・・・」


と言いながら、早紀の脇に行きそっと早紀を抱き寄せた。

早紀はその身体に安心しきったように身を預けた。

こんなに心の奥から安心できる気持ちは、何処か遠くへ置いてきてしまったように思った早紀だった。

だから、和輝の胸の中はとてもいごごちが良かったのだった。