そして、山本さんのほうに振り向くと、


「私、ずっと光輝のことが気になって、あれから誰ともお付き合いすることができなかったのです。でも、これってきっと光輝が私に与えてくれた幸せだと思います。」


と早紀は、はっきりとした口調で山本さんに言った。


「これからは、和輝さんとお呼びしていいですか?」


と早紀は聞いた。


「もちろん!」


と山本さんは答えた。