そんな早紀に山本さんは、


「神野、どうした?」


と声をかけたが、早紀は凍りついたように動かなかった。


「神野???」


と山本さんが言いながら、早紀の肩を揺すると、


「あっ・・・」


とだけ言って、早紀はその場に伏してしまった。

山本さんは、そんな早紀に驚きながら、


「とにかく、水でも飲んで!」


といいながら、キッチンから水をもってきてくれた。

早紀は、山本さんが持ってきてくれた水を一気に飲んだ。