「本当に、遠くまですみません。」


と早紀が申し訳なさそうにいうと、


「そんな心配しなくていいよ!」


と山本さんが言いながら、二人は電車に乗り込んだ。


「でも、神野は案外なんでも食べれるんだな!」


と山本さんが言ったので、


「ああ・・・わたし、食べ物だけは好き嫌いないんです。」


と早紀は答えた。


「じゃあ、今度は京都のほうにでも行ってみるか?」


と山本さんが言ったので、早紀は


「えっ?またご一緒していいんですか?」


と答えていた。