「ああ、俺はココへ来て1年だからな・・・。それにいつかは関東に戻る予定でココへ来たからな。」


といつもの仕事中とは違い、案外話しやすい人なのを早紀は感じてホッとした。


「そうだったのですか・・・」


と早紀はいくつになっても会話を進展させる気のない言葉だった。


「ところで、神野はココへずっといる気なのか?」


と山本さんが聞いた。


「あ・・・いえ・・・まだ来たばかりでそんなことまで考えていないのですが・・・」


と早紀が言うと、


「ちゃんと、自分のことは考えておいたほうがいいぞ!」


と山本さんが優しく言った。