「ただいま」





「おかえり!ママ!」






「香流、おかえり。平田さんに何もされてないよな?」






そう言う和登に申し訳なくなって……






尚さんに不意をつかれて抱きしめられたなんて。






何のつもりであたしを抱きしめたのかさっぱり分からないけど。






「何もされてないよ?」






あたしは和登に“あたしは信用がない”って言った。






そりゃそうだよね。






信用無くされても仕方がないよね。