「あ、尚さん。そろそろ夕飯作らないと…今日はありがとうございました!楽しかったです。」





そう言って去ろうとした。





なのに、あたしは今尚さんの腕の中。





「いつでも困ったことがあったら言ってね?Kanareちゃん…」





あたし和登と約束したばっかりだよ。






「はい、ありがとうございます。尚さんこそあたしを頼ってください。」





尚さんが気を悪くしないようにそう言った。






パンプスも買ってもらっちゃったし……






そして、解放されたあたしは家へと歩き出した。