「ングス、ッヒッグ」








「…泣くなって。」









「グスッ………ヒッグ…ッゲホゲホ」









「…ほらぁ」









そういって涙を…あの蒼の手でそっと拭ってくれた。









「ヒッグ……」










「体調良くないのは…わかってるだろうけど…やっぱり俺も見てられないから」









「ん…」










「じゃあ……」









いつの間にか蒼の隣にいた高島先生。









見上げてから気づいて、首を振るんだけど、












「俺は一回医局行くから。高島とちゃんと話して」









蒼は高島先生と目を合わせて頷くと、









「じゃ、あとで」











そういって出て行ってしまった。