少し落ち着いたらしく、顔色の悪い陽は顔を上げた。 「…大丈夫?」 「…うん」 大丈夫じゃないことなんて、俺だって…陽だってわかってる。 ただ……何て言葉をかけたらいいかわからない。 「陽、何か飲む?」 「……飲まない」 「そう。」 「……今日早いね」 声にならない声で陽は言った。 「……うん。ちょっと早く帰って来れた」 「……ありがと」 そう呟いてから、陽は俺の胸元に体を預けて、っくりと目を閉じた。