「……体調が悪い?」








「吐きそう……」








「だったら立って?……座っててもずっと気持ち悪いだけだよ」









「無理、ぜった……無…」








「……」









うずくまる季蛍の膝下に手を入れて、抱き抱えると…そのまま洗面所へ。








「……ほら、……降りて」









「んっ」








降ろした瞬間、洗面所にもたれかかって戻し出す季蛍。








……風邪か?