だからと言って仕事を何日も休む訳にも行かない。 何時間かだけでも出勤できるのなら出勤する。 「…夏来、見てられる?」 頷く季蛍の顔色はありえないほど悪く、熱も高い。 だけど… 「ごめん季蛍。できる限り早く帰ってくる。 夏来もしばらく寝てると思うから」 また頷いた季蛍の頭に手を置いて、家を飛び出た。