「ねぇ。ぶつかったお詫びに簡単な質問していい?」

そう、言われたのでとりあえず頷く。

「俺、お前が好きだ。だから俺と付き合って?」


この時、普通の人ならいきなり?!とか、今会ったばっかなのに?!とか思う所だろう。

けれど、私はそんなことは思わなかった。

私はただただ、記憶の底にいた。


似ていたのだ。とても。とても。



_________梨伊弥の告白と。