俺が短く舌打ちをしながら言うと福田は、

「おぉ怖い怖い~」

と言いながら自分の席へ戻っていった。
何なんだよアイツは。

「あ、さっきの宮本ってゆう先生が、あたしの彼氏だよ」

夏奈は小さな声で呟いた。

「・・・知ってる」
「え!?なんで!?」
「お前バカだから」

俺がボソッと言うと夏奈が眉間にしわを寄せ、「はぁ?」とキレ気味に俺を睨んできた。
こわ。

「お前ほど馬鹿なやつ初めて見た」
「あんたに言われたくない」

即答かよ。
俺バカじゃねぇし。