意外にもコウははじめてのカーペンターズをすんなり楽しんでいた。

ケンの心配など杞憂で終わった。

ピアノの下に潜るコウは時折嬉しそうな笑顔を見せる。

普段表情の乏しいコウの笑顔は貴重だ。

コウは慣れてくるに従って、体を揺らす回数を増やし、すっかりリラックスしていた。