「仁奈、起きなさーい」




んー。まだ眠い。




「お兄ちゃん、もうちょっと」




ガバッ




布団をおもいっきり剥がされた。



「お兄ちゃんはとっくに出たわよ」




目を開けるとお母さんが呆れたように言った。




そっか。お兄ちゃん今日から大学生か。




「さっさと着替えて下に来なさいよ」



はぁーい。




私は心の中で返事した。



ベットからジャンプして降りて雨戸を開けると青空が広がっていた。



やったぁ!いい天気だ!