「準備まだー?遅いよーしゅうちゃん」
玄関前で、靴を履き揃えて俺の支度を待つ美優。
あれから二時間が経過していた。
『待って、襟足がウネってんだよ』
玄関と洗面所で話す俺らは、
妙に声がデカイ。
まるでお客さんと、対応できない家主
みたいな。
俺はペースを早めて髪をセットする。
それでも美優は、俺を急かすような言葉を
かけてくる。
「はやく!お腹空いたよ」
『ちょっと待ってろ』
待ちきれないのか、玄関からヒールが
コツコツなる音が聞こえた。
俺は、てきとうにヘアセットを済ませ、
急ぎ足で玄関に向かう。
靴を履いている途中で、美優に腕を
掴まれた。
「早く行こうよっ」
久々のデートだからか、美優の
テンションは異常に高い。
いつもストレートヘアーのその茶髪が、
今日はゆる巻きになっていた。
見慣れたいつものピンクのヒール。
今日は爽やかに履きこなしていた。
街に出て、電車で10分の渋谷に向かう。
電車の中は、いつもより人が多かった。
「きゃっ」
隣にいた美優が、突然小声で悲鳴を上げた。
…さすが渋谷。
隣に彼氏がいようとも、こういう事する人いるんだな。
゛痴漢゛。
中年男性、鼻息を鳴らして美優の
体を探り当てる。
やめろ、キモい。
しかも美優、顔真っ赤だし。
なんか、こういう顔、俺以外見たらダメじゃん。
痴漢はあいかわらず、美優の体を弄る。
美優の顔にも、痴漢の度合いにも
耐え切れなくなった俺は、痴漢の
腕を掴んで離した。
渋谷まであと一駅あるけど、
ちょうど止まったそこの駅で降りた。
そして、美優の手を強引に引っ張ったまま、
多目トイレに向かって鍵を閉めた。
「しゅ、しゅうちゃん?」
キョドる美優。
そりゃそうだ。ここは渋谷じゃないんだから。
「渋谷は次の駅だよ?」
んなもん知ってるわ。全く。
なんだか腹の底がムズムズしてきた俺は、
トイレの角に居た美優の顔の両脇に
手をおいて話した。
『さっきの痴漢に感じてただろ?』
「っ!」
カアっと、顔を赤らめた美優。
もちろんこれは俺に壁ドンされた事 にトキメいているわけではない。
図星つかれてビビってる時のリアクションである。
「だっ、…だって、上手くて…」
オドオドしながら、負けを認める子供
みたいに話す美優。
『は?どんな風に上手かったの?』
だんだん俺の目つきが変わる。
それは俺自身でも分かる。
「ゆっ…指入れてきた…だけ。怒んないで、しゅうちゃん」
俺の心情を悟ったか、美優は俺に
「怒らないで」と言った。
ズルいズルい、その上から目線で。
プラス、ウルウル目。
こういうの見ると、ズルいことしたくなるのが男ってやつ。
『指入れてきただけ、ってさ、それ
完全犯罪じゃん。てか、レイプ?
お前そんなSMがタイプだったわけ?』
迫り来る俺に、ビビる美優。
俺は言葉で攻める。そして、
美優に迫りよる。
美優のミニのスカートに、
手を入れた。
「ひゃあっ」
ビクッと、美優の体が跳ねる。
ショーツを触ると、若干濡れていた。
ガチで感じてたんだな、コイツ。
「しゅ…ちゃん…っ、ごめん…」
俺が指を入れると、淫乱にも感じ始めた美優。
そして俺に謝罪の言葉一つ。
『なんであやまんだよ、そのうるせえ口少し閉じてろ』
「ん…ふっ、んっ!」
俺は美優に強引にキスをした。
そして俺は、少しの息継ぎの間に話した美優の言葉で我に返った。
「しゅうちゃん、、入れて、、、」
俺のキスが止まる。
美優は、何を考えているんだろう。
顔を赤らめながら俺に求めてくる美優。
家なら別にいいけど…
俺今ゴム持ってないし、それは
美優だって知ってるはず。
こいつ、俺との子供欲しいのか?
何だか、興醒めしてしまった。
『俺ポップコーン食いたくなってきた。キャラメル味。早く行こうぜ』
トイレの鍵を開けて、外に出る。
扉の前で、車いすに乗っていたおばさんが待っていた。
そして背後で、美優が俺を見ているのがわかった。
玄関前で、靴を履き揃えて俺の支度を待つ美優。
あれから二時間が経過していた。
『待って、襟足がウネってんだよ』
玄関と洗面所で話す俺らは、
妙に声がデカイ。
まるでお客さんと、対応できない家主
みたいな。
俺はペースを早めて髪をセットする。
それでも美優は、俺を急かすような言葉を
かけてくる。
「はやく!お腹空いたよ」
『ちょっと待ってろ』
待ちきれないのか、玄関からヒールが
コツコツなる音が聞こえた。
俺は、てきとうにヘアセットを済ませ、
急ぎ足で玄関に向かう。
靴を履いている途中で、美優に腕を
掴まれた。
「早く行こうよっ」
久々のデートだからか、美優の
テンションは異常に高い。
いつもストレートヘアーのその茶髪が、
今日はゆる巻きになっていた。
見慣れたいつものピンクのヒール。
今日は爽やかに履きこなしていた。
街に出て、電車で10分の渋谷に向かう。
電車の中は、いつもより人が多かった。
「きゃっ」
隣にいた美優が、突然小声で悲鳴を上げた。
…さすが渋谷。
隣に彼氏がいようとも、こういう事する人いるんだな。
゛痴漢゛。
中年男性、鼻息を鳴らして美優の
体を探り当てる。
やめろ、キモい。
しかも美優、顔真っ赤だし。
なんか、こういう顔、俺以外見たらダメじゃん。
痴漢はあいかわらず、美優の体を弄る。
美優の顔にも、痴漢の度合いにも
耐え切れなくなった俺は、痴漢の
腕を掴んで離した。
渋谷まであと一駅あるけど、
ちょうど止まったそこの駅で降りた。
そして、美優の手を強引に引っ張ったまま、
多目トイレに向かって鍵を閉めた。
「しゅ、しゅうちゃん?」
キョドる美優。
そりゃそうだ。ここは渋谷じゃないんだから。
「渋谷は次の駅だよ?」
んなもん知ってるわ。全く。
なんだか腹の底がムズムズしてきた俺は、
トイレの角に居た美優の顔の両脇に
手をおいて話した。
『さっきの痴漢に感じてただろ?』
「っ!」
カアっと、顔を赤らめた美優。
もちろんこれは俺に壁ドンされた事 にトキメいているわけではない。
図星つかれてビビってる時のリアクションである。
「だっ、…だって、上手くて…」
オドオドしながら、負けを認める子供
みたいに話す美優。
『は?どんな風に上手かったの?』
だんだん俺の目つきが変わる。
それは俺自身でも分かる。
「ゆっ…指入れてきた…だけ。怒んないで、しゅうちゃん」
俺の心情を悟ったか、美優は俺に
「怒らないで」と言った。
ズルいズルい、その上から目線で。
プラス、ウルウル目。
こういうの見ると、ズルいことしたくなるのが男ってやつ。
『指入れてきただけ、ってさ、それ
完全犯罪じゃん。てか、レイプ?
お前そんなSMがタイプだったわけ?』
迫り来る俺に、ビビる美優。
俺は言葉で攻める。そして、
美優に迫りよる。
美優のミニのスカートに、
手を入れた。
「ひゃあっ」
ビクッと、美優の体が跳ねる。
ショーツを触ると、若干濡れていた。
ガチで感じてたんだな、コイツ。
「しゅ…ちゃん…っ、ごめん…」
俺が指を入れると、淫乱にも感じ始めた美優。
そして俺に謝罪の言葉一つ。
『なんであやまんだよ、そのうるせえ口少し閉じてろ』
「ん…ふっ、んっ!」
俺は美優に強引にキスをした。
そして俺は、少しの息継ぎの間に話した美優の言葉で我に返った。
「しゅうちゃん、、入れて、、、」
俺のキスが止まる。
美優は、何を考えているんだろう。
顔を赤らめながら俺に求めてくる美優。
家なら別にいいけど…
俺今ゴム持ってないし、それは
美優だって知ってるはず。
こいつ、俺との子供欲しいのか?
何だか、興醒めしてしまった。
『俺ポップコーン食いたくなってきた。キャラメル味。早く行こうぜ』
トイレの鍵を開けて、外に出る。
扉の前で、車いすに乗っていたおばさんが待っていた。
そして背後で、美優が俺を見ているのがわかった。