どうやら俺は、目が覚めたようだ。
俺は、誰なんだろう。
孤独の暗闇に、突き落とされた。
その、突き落とされる前の記憶が、

____ない、ないんだ。
隣に寝ている少女は、誰だろう。
不意に手が少女の左手を握った。
少女が目を覚ました。
少女「遥架…遥架なの?」
どうやら彼女は、俺の名前を呼んでいるようだ。
遥架「俺は…遥架なんだな?ごめん。今、記憶が無いんだ。」
少女は、驚きを隠せないような顔をして、俺の顔をジロジロ見てくる。
胸が、ドキドキする。
俺は彼女とどんな関係だったんだろう。
俺はこれから、誰としてどう生きて行けばいいんだろう。
誰か、助けて。


____ずっと、忘れない。