澪が倒れたと連絡が入った。
急いで澪の家に行ったが、遅かった。
澪は救急車に乗って病院に向かったと告げられ、急いで自転車に乗って必死でこいだ。
足を踏み外して、転んだ。
瞳に涙が浮かぶ。
遥架「澪…!!」
涙が頬を伝う。
二駅先の病院に、自転車で行くのは正直無理があると思う。それでも、俺は自転車をこぎ続けた。
やっとの事で病院に着いた。
と、一台の救急車が病院に入って来た。
遥架「俺…救急車より早く着いたのか…?」
ありえない、とか、嘘、とか。そんなことよりも、早く澪に会いたかった。
でも俺は、そこから意識が朦朧として、倒れたんだ。倒れたのが病院で、良かったと思う。