布団はふわふわしていた。

藍のとこは、敷布団だったけど。

ベッドていうのも、初めてだ。


「あゆちゃん。一緒に寝ていい?」

「どうぞ」

「どうも、明日からの学校楽しみ??」

「とてもそうですね」

「そっか。制服はまだだし、私服だけど」

「それでも構いませんよ」


私は布団にぬくぬくと入ると、窪野さんものそっと入ってきた。

少しだけ冷たい手のひらと、

温かい腕。


「…何か嫉妬しちゃうかも」

「何でですか?」

「俺、ベッドで女の子と寝るの初めてなのに…」

「案外ネガティブなんですね。窪野さんは」


少しだけ傷ついた顔をしていたけど、頷いていた。