…ほぼ1日いないのか。
まぁ高校生だもんね。

学校とか色々ありそうだし。

「藍、夜ご飯はどうするんですか?」
「向こうで食うよ。何?
作ってくれんの?」
「はい」

すると藍の顔は、綻んだ。

「んじゃ頼むよ。まだ1時間くらい、時間あるし」
「分かりました」
「それとさぁー…」
「?」
「敬語なしでいっすか?」

藍がそういうと、私は言われるまま頷いた。

(お兄ちゃん以外の敬語…)

「分かった」

「おう」

藍、あのね。
私自由になったらやりたいことあるの。

こうやってね、他の人と喋ってみたかった。

だから、出来ることは何でもするよ。

(えと…、夜ご飯は持っていくってことか…)

お弁当箱を探しても見つからない。

「あ、弁当箱なかった」